坂本、胸張れる6位 「自分と闘うことだけに集中」
2018年2月24日
女子で6位となった坂本花織のフリー(田中久雄撮影) |
胸を張れる6位フィニッシュだ。SP5位の坂本は終盤の3回転ループで着氷が乱れ、後半最初の3回転ルッツは左足外側エッジ不使用の判定。フリーの得点は自己ベストに6・34点届かない136・53点。合計209・71点と伸びずに順位を下げたが、試合後は充実感を漂わせた。
「自分と闘うことだけに集中した。ノーミスでできなかったのは悔しいけど、やり切った。メダルを取れるほどのレベルじゃないし、順位も1桁にはいけた。よかった」
同僚の三原舞依(シスメックス)による応援動画を見て挑んだフリー。「緊張がいつもの5倍くらいだった」と言うが、それでもフリー曲「アメリ」の世界観を演じきった。普段は吉本新喜劇などお笑いが大好きな神戸っ子。辻本茂雄のファンで友だちからプレゼントされた「茂造靴下」を愛用している17歳は、早くも4年後の北京五輪を見据えた。
「連続で出られるようにやりこんで、次はショートもフリーもパーフェクトで自己ベストを更新したい」。1年前はまだジュニアの選手。4年後は大人の女性としてメダル圏内にいたい。 (兼田康次)