宮原&坂本、表彰台へ望み きょう女子フリー

2018年2月23日

公式練習する宮原知子=田中久雄撮影

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 【平昌=共同】23日に女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で自己ベストを更新した19歳の宮原知子(関大)が4位、17歳の坂本花織(シスメックス)は5位から表彰台を狙う。22日は試合会場で公式練習が行われた。

 宮原はルッツ−トーループの連続3回転ジャンプは好調だったが、3回転サルコーでミスが目立った。修正に時間を割き「良い感じ」と話した。坂本はリラックスした様子で幅のある豪快なジャンプを次々と決め「(調子は)良い方。頑張ります」と力を込めた。

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 表彰台争いは混戦となっており、3位と2・93点差の宮原、5・69点差の坂本にもチャンスがある。

 3位ケイトリン・オズモンド(カナダ)から6位カロリナ・コストナー(イタリア)までの70点台4人が、5・72点差の間でひしめく。

公式練習で調整する坂本花織=田中久雄撮影

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 安定感が持ち味の宮原は、これまで七つのジャンプを跳ぶフリーで力を示してきた。フリーの自己最高143・69点は、3〜6位の4人の中で最も高い。股関節の骨折から復帰した今季は2連続3回転ジャンプで回転不足を取られることが多かったが、SPで修正して手応えをつかんだ。

 坂本も先月にあった四大陸選手権のフリーで自己ベストとなる142・87点を挙げている。この日も、フリー曲をかけた練習で全てのジャンプに成功し、伸び盛りの勢いを見せた。

 オズモンドはジャンプの見栄えが良く、成功すれば高い出来栄え点を引き出せるが、一方で転倒も多く、フリーを苦手とする。ソチ五輪銅メダルのコストナーは31歳のベテラン。団体戦で11日のSP、12日のフリーでいずれも起用され、疲労が懸念される。

 両者が不安要素を抱えるだけに、日本勢2人が完璧にジャンプをそろえれば、女子で2大会ぶりとなるメダルが見えてくる。  (原田遼)

中日新聞 東京新聞

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