「行け」「最後まで」 長野・南相木、菊池姉妹らに大声援

2018年2月21日

「行け、行け」と菊池純礼選手を応援する参加者=南相木村で

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 スケート一家で知られる「菊池五姉妹」の地元、南相木村で二十日、ショートトラック女子のパブリックビューイング(PV)があり、村民約六十人が大きな声援を送った。

 女子1000メートルで五女の純礼選手がスタートラインに立つ映像が流れると、近所の主婦菊池けさ江さん(75)が腕をぎゅっと握った。純礼選手が高校時代に十キロ以上離れた小海高に自転車通学していたことを思い出したと言い「全てをスケートにささげた。出ただけで立派とは言わない。メダルを取ってほしい」と見守った。

 純礼選手は途中で他の選手と接触し、転倒は免れたが、三位から順位を上げられない。村民らは英語で「頑張れ、菊池姉妹」と書かれたスティックバルーンをたたき「行け、行け」と応援した。小学校時代に同じスケートクラブで汗を流した同級生の村職員中島和志さん(22)は「接触しても、最後まで自分の滑りをした。負けん気の強い純礼らしかった」とたたえた。

 純礼選手と三女悠希選手は、神長汐音選手とともに3000メートルリレー五〜八位決定戦に出場した。祖母の中島けさ江さん(81)は「初の五輪で、世界はこんなに強いのかと、痛感させられたと思う。下を向かず、この経験を次につなげてほしい」と話した。

 (渡辺陽太郎)

中日新聞 東京新聞

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