宮原、羽生&昌磨に続け! 最高の演技「いつ出すんだ」今でしょ!!

2018年2月21日

公式練習で調整する宮原知子。左はOARのアリーナ・ザギトワ=江陵で(共同)

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 フィギュアスケート女子で初出場の宮原知子(19)=関大=と坂本花織(17)=シスメックス=が20日、21日のショートプログラム(SP)へ向けて会場の江陵アイスアリーナでの公式練習に参加した。全日本女王として挑む宮原は「ここで出さないといつ出すんだ?という感じ」と意気込み。タレントで人気予備校講師の林修さんばりに「今でしょ!」という演技を見せる。坂本も入念に最終調整した。

 ここまでの長い道のりを信じてリンクに立つ。長期に及ぶケガを乗り越え、ついに夢の五輪に向かう宮原は、「ここまで来られたし、やるべきことはやってきた。ここで出さなくて、いつ出すんだ? という感じ」と力強く宣言。大一番で「今でしょ!」と言わんばかりの演技を見せる。

 四大陸選手権で連発し、出場した今大会団体戦のSPでもあった課題の回転不足を克服する。練習では、跳んだジャンプの半分ほどが3回転ルッツ−3回転トーループの連続ジャンプ。単発になることもあったが、演技冒頭に予定している課題のジャンプのクリアこそ、上位進出の鍵となる。

 団体戦後は日本に一時帰国し、みっちりトレーニングを積んだ。改善のポイントは「グッ」と「バン」だ。「跳ぶときにグッと上にいって、降りるときはエッジ全体でバンって降りるのが大事」と宮原。さらに「半分くらいは気合」と、最後は魂で華麗に着氷してみせる。

 日本男子勢の躍進も刺激だ。特に最終グループの演技には「五輪だなって感じた」。独特の緊張感の中で、最高の演技ができた者とできなかった者。そのコントラストは、身につまされる思いだった。「思い切ってやるだけ。自分らしさを出せたら」。日本が誇るヤマトナデシコが世界を魅了する。 (國島紗希)

中スポ 東京中日スポーツ

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