<やまびこ> 小平奈緒選手

2018年2月20日

 「世界の奈緒になった」。平昌五輪で悲願の金メダルをつかみ取った小平奈緒選手。地元茅野市から声援を送った住民らは、親しみを込めて快挙を祝福した。

 表彰台にも届かなかったソチ五輪から四年。頂点にたどり着くまでの努力は計り知れない。滑りを極めようとする探求心は、子どものころに芽生えていた。

 母校豊平小学校スケートクラブで一緒だった男性は当時の小平選手をこう振り返る。練習では一周、二周と仲間より多く滑り、休日もリンクへ向かった。勝つためにどうすればいいのかをいつも考えていた。

 地元でのパブリックビューイングには、同スケートクラブの子どもたちも駆け付けた。ユニホームは、小学生のころから後輩の面倒見が良かった小平選手が贈ったもの。トレードマークの四つ葉のクローバーがあしらわれている。先輩の勇姿を目に焼き付けた子どもたちは、ユニホームとともに夢に向かって努力する精神も受け継いでいくことだろう。

 (中沢稔之)

中日新聞 東京新聞

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