条治、バランス崩し6位 「まだ上に行ける」

2018年2月20日

滑走する加藤条治(田中久雄撮影)

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 江陵オーバルで行われ、山中大地(27)=電算=が34秒78で5位に入った。2010年バンクーバー五輪銅メダリストの加藤条治(33)=博慈会=は34秒831で6位だった。長谷川翼(23)=日本電産サンキョー=は35秒08で14位。同種目で今季ワールドカップ3勝のホーバル・ロレンセン(ノルウェー)が34秒41の五輪新記録で優勝した。

◆現役諦めない

 惜しかった。ただ、力は見せた。所属先を退社してまで選んだ加藤の挑戦は34秒831の6位。悲願の金メダルには届かなかったが、33歳の表情は充実していた。

 「かなり調子が上がってきて、いけると思ったけど、最初のカーブで大きなミスがあって届かなかった。悔しいけど、すがすがしさはある」

 最初のコーナーで一瞬、バランスを崩した。0秒18差だった同走の高亭宇(中国)が銅メダルを獲得。立場が変わる可能性はあったが「うまく回れば表彰台に絡めたかもしれないけど、うまくできないのが今の自分の実力」と潔かった。

 前回のソチ五輪後に娘が生まれ、今では2歳になる。食卓においしいものがあれば自ら分け与える。「今までは自分が中心だったのに変わったなと思う」。そんな2010年バンクーバー五輪銅メダリストは昨年春に日本電産サンキョーを退社すると、所属先を見つけ、何とか4大会連続となる五輪に出場。結果は前回ソチ五輪から1つ順位を下げたが、金メダルまで0秒42差。試合後は現役続行を示唆した。

 「自分はまだ上にいくチャンスは十分ある。力だってまだある。自分の一存では決められないが(現役を)続けられるなら続けたい」。まだ諦められない。 (兼田康次)

 ▽山中大地「タイムは自分が目指していたところに及ばなかったけど、持っている力は出せたのかなと思う。自分に集中して自分の滑りができた。100メートルの入りは良かったと思うけど、そこからの1周が遅かった」

 ▽長谷川翼「今やれることは全てやったが、実力不足で届かなかった。この悔しい気持ちを絶対に忘れないというのが、次に生きるのかなと思う」

中スポ 東京中日スポーツ

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