宇野、自然体で銀メダル 本紙インタビュー

2018年2月19日

銀メダル獲得について語るフィギュアスケート男子の宇野昌磨選手=18日午前、平昌で(田中久雄撮影)

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 平昌冬季五輪フィギュアスケート男子で銀メダルに輝いた名古屋市出身の宇野昌磨選手(トヨタ自動車)が十八日、本紙のインタビューに応じた。「五輪二位という結果に実感が湧かない」と自然体で話す二十歳は五輪後に目を向けた。一問一答は次の通り。

 −「五輪に特別な感じはない」と言っていたが。

 特別に意識しないようにしていたわけではなく、今季は全ての演技を全力でやってきた。五輪も全力でやることに変わりはないから、緊張感が生まれなかったのかもしれない。

 −二〇一六年世界選手権は気迫十分で練習を続け七位。教訓になったか。

 あの心構えで完璧な演技をしたら、とてつもなく感動したと思う。でも、あの時のように長く集中するのは合わないようだ。淡々とやる。遊んでいると思われるくらいでちょうどいい。

 −山田満知子、樋口美穂子両コーチへの思いは。

 満知子先生は経験があり、いろいろなアドバイスをしてくれた。技術面で教わる美穂子先生には、家族以外にこんなに自分に何かをしてくれる人はいるのかと思う。二人には「ありがとうございます」と言いたい。「ありがとうございました」ではなくて。

 −スケートを始めるきっかけになった浅田真央さんも初出場のバンクーバー五輪で銀メダルだった。

 重みが違う。みんなは五輪にかけてきた。僕はそうではなく一つの試合。メダルを忘れ去って、次の試合に臨みたい。

 −次の目標は。

 五輪で緊張しなかったのは、目指していないってことなのかな。まだ何を目指していいのか分からないけれど、毎日全力でよりよい滑りの結果を求めていく。

 −スケート以外で目標は。浅田さんはバンクーバー後「恋」と答えた。

 恋ですか。僕は忙しすぎる。ゲームとスケートでいっぱい。ゲームがおろそかになりつつあるので、ゲームの大会に出てみたい。

 (江陵(カンヌン)・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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