昌磨「まだ今季終わってない」 世界選手権へすぐ練習再開

2018年2月19日

銀メダルを獲得した宇野昌磨(田中久雄撮影)

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 初出場の五輪で銀メダルを獲得した宇野は「まだ今季は終わっていないので、(3月の)世界選手権に向けてあす、あさってから練習に取り組んでいく」と明かした。

 今回の五輪ではジャンプの精度を欠き、得点の上積みができなかった。「羽生選手やフェルナンデス選手のようなジャンプの完成度の高さが僕には足りないと感じた。そこを来季に向けても、今季の世界選手権に向けても取り組んでいく」と、五輪メダルの喜びよりも、次なる戦いに向けた課題を口にした。

 あくまでも五輪は一つの試合という位置づけで、「見つかった課題は今後に必要な課題であって、五輪でやり残したものは何もない」。だから、周囲が浮かれても、宇野自身は「メダリストになったからと言って、何も僕は変わらない」と浮足立つこともなかった。

 日本フィギュア界史上初のワンツーフィニッシュを飾った銀メダルについては「特に大事に扱おうとは思っていないので、掛けたい人は掛け、触りたい人がいれば触ってください。保存方法も家族に渡してお任せします」と、あっさりした回答で報道陣の笑いを誘った。

 追い続ける存在という羽生にまたも勝てなかったが「まだまだ実力で劣っていると感じたので、あまり悔しいとは思っていない。もう少し実力を近づけて、もっと僅差で競い合えるような選手になりたい」とあらためて誓った。 (辛仁夏)

◆豊田社長「宇野君らしさに感動」

 トヨタ自動車の豊田章男社長は18日、社員である宇野昌磨がフィギュアスケート男子で銀メダルに輝いたことについて「銀メダル獲得、おめでとうございます。宇野君らしさを出し切った素晴らしい演技に感動しました」とコメントを発表した。

 豊田社長はさらに「努力に努力を重ね、自分自身との闘いに勝ち抜いた人にしか見えない景色があったと思います。素晴らしいニュースをありがとう」とねぎらった。

中スポ 東京中日スポーツ

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