昌磨、やる気最高!! 羽生との対決楽しみ

2018年2月16日

男子SPを控え、公式練習で調整する宇野昌磨。右は羽生結弦=江陵で(田中久雄撮影)

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 ジョークのようでジョークじゃないような言葉がフィギュアスケート男子で世界選手権銀メダリストの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車、中京大=の心境だった。

 「率直な気持ちは久々に陰に隠れて、試合に向かえるなと。自分が練習しているときとか、アップとか、今年は注目を浴びることが多かったけど、きょうは視線を感じなかった。うれしい」

 サブリンクには多数のメディアが集結したが、カメラが追っているのは自分ではなく故障から復帰した羽生。昨年末のGPファイナル、全日本選手権と常に脚光を浴びてきた20歳にとって心地のいい時間だったようだ。

 準備は万端だ。9日の団体戦SPで103・25の高得点で1位を記録した後はソウルでの短期合宿をした。五輪会場では満足いく練習時間が確保できないためで、13日まではSP、フリーと曲をかけた練習を十分にこなしてきた。大会前には「調子がいいときは落ちていく」と調子落ちを予告していたが、「そんなに変わらなかった」と手応えを口にした。

 あこがれの人との再会も心に火をつけた。羽生と対戦するのは昨年3月の世界選手権以来。久々に再会すると「団体戦はあの中でよく頑張ったね」。他選手がプレッシャーで崩れる中、結果を残したことを褒められると「失敗すると思っていたけど何とかできました」と答えたという。いまだSP、フリーの合計で競う個人戦で勝ったことがない羽生との対決を楽しみにしていた。

 「久々に会ったので不思議な感覚でした。(対戦を)楽しめると思う。(練習は)久々に楽しいというか、高まった感じ。こんなにやる気が出るのは初めて」。今回は「日陰の」20歳は気合十分。まずは羽生とのワンツー発進だ。 (兼田康次)

中スポ 東京中日スポーツ

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