羽生、連覇しか見えない 4回転ジャンプに次々と成功
2018年2月16日
公式練習でリラックスした表情を見せる羽生結弦=15日、韓国・江陵で(田中久雄撮影) |
平昌(ピョンチャン)冬季五輪は16日に江陵(カンヌン)アイスアリーナで、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われる。ソチ五輪王者の羽生結弦(ゆづる)(23)がいよいよ登場。昨年11月の練習で右足関節外側靱帯(じんたい)を損傷し、以降の大会を回避してきた。ぶっつけ本番だが、数々の逆境を乗り越えてきた精神力で、男子では66年ぶりとなる連覇を狙う。
15日の練習では4回転ジャンプを次々と成功させ、笑顔を振りまいた。「右足首や体のことを何も考えずにスケートができるって幸せ」と陽気に話した。
当初、全治1カ月ほどとみられた負傷は予想以上に長引き、「もう治らないんじゃないか」と不安に駆られたこともあった。先月上旬に氷上練習を再開したばかりだ。
平昌五輪での日本の金メダル第1号への意欲を聞かれると「特にないです。誰がとろうが(構わないし)僕もとります」。そう言って、「ふふふ」と不敵に笑った。 (江陵・原田遼)