女子１０００メートルが行われ、世界記録保持者の小平奈緒（相沢病院）が１分１３秒８２で銀メダルを獲得した。１５００メートル２位の高木美帆（日体大助手）は１分１３秒９８で銅メダル。郷亜里砂（イヨテツク）は１分１５秒８４で１３位だった。ヨリン・テルモルス（オランダ）が１分１３秒５６の五輪新記録で初優勝した。

　高木美は１５００メートルの銀に続くメダル。スピードスケートの日本選手による同一大会複数メダル獲得は、１９９８年長野五輪の男子５００メートルで金、１０００メートルで銅を手にした清水宏保以来、２人目となった。

　スピードスケートの個人種目で複数の日本勢が表彰台に立つのは、２０１０年バンクーバー五輪の男子５００メートルで長島圭一郎が２位、加藤条治が３位となって以来で３度目。　（共同）

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　頂点には届かなかった。高木美はゴール後、「全力を出し切ったのに１位じゃないのか」と頭を抱えた。

　「１０００メートルは他の種目と違って、短距離と中距離がまじる。最初が速いだけでもだめだし、上がり（最終周）が強いだけでもだめ。その意味で面白さがある」。目指してきたオールラウンダーとしての能力が問われた。

　スタミナには自信がある高木美にとって、鍵となるのが序盤。今季のＷ杯で２００メートル通過のベストタイムは１７秒８９。この日は１７秒中盤で通過するなど積極的なレース展開はできたが、その分後半は伸びなかった。

　１５００メートルの銀メダルに続く表彰台。同一五輪の複数メダルはオールラウンダーの勲章といえる。「小平さんと隣り合わせで表彰台に上がりたかった」と悔やみながらも、最後は「１５００メートル以上に自分を褒めてあげたい。自分の体がよくここまで戦ってくれた」と笑った。　（原田遼）