<新谷志保美EYE>イン・アウトが明暗分けたか

2018年2月15日

 日本のスピードスケート界を背負って立つ小平、高木美の2人が、同じ表彰台に上がった。素晴らしいことだと思う。小平は悔しかっただろうが、五輪記録を更新したテルモルスが速かった。プレッシャーがあった中で、たたえるべき結果であり、いいレースだった。

 1000メートルはインスタートが有利といわれる。肉体的にきつい最後に、内側の小さいカーブを回れるからだ。カーブは小さい方がエッジを倒して押しやすいもの。テルモルスがインスタートだったのに対して、小平はアウトスタート。その点で、小平はついていなかった。

 一方の高木美は、200メートルの入りが予想以上に速かった。いい感じでとばせた上に、そのまま突っ込むわけではなく、すぐに自分本来の滑りに戻り、スピードを生かしてうまくコーナーを回っていた。1分14秒を切るのは立派。素晴らしい結果だったと思う。

 小平はこの悔しさが500メートルに生きてくると思う。自分の思い通りの滑りをすれば、結果は付いてくるはずだ。高木美も団体追い抜きで金を狙ってほしい。ライバルのオランダに負けないよう、納得のいく滑りを見せてほしい。 (バンクーバー五輪代表)

中スポ 東京中日スポーツ

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