須崎・木原組、フリー進めず ペアSP

2018年2月14日

ペアSPで演技する須崎(右)、木原組=田中久雄撮影

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 個人種目が始まり、22組によるペアのショートプログラム(SP)で須崎海羽、木原龍一組(木下グループ)は自己最高の57・74点を出したが21位に終わり、上位16組で争われるフリーに進めなかった。

 隋文静、韓聡組(中国)が82・39点でトップに立ち、エフゲニア・タラソワ、ウラジーミル・モロゾフ組(OAR)が81・68点で2位につけた。リョム・テオク、キム・ジュシク組(北朝鮮)は69・40点で11位。

 (共同)

◆自己最高点、つかんだ自信

 得点が表示されると、須崎、木原組の表情が晴れわたった。団体戦で挙げた自己ベストの57・42を上回る57・74。須崎は「自分たちが練習でやってきたことを、また出すことができてうれしい」とはにかんだ。

 冒頭、2人で息を合わせて跳ぶ3回転ルッツを鮮やかに決めた。シングル出身の2人が唯一、世界と戦える武器。基礎点が高い一方、2人のタイミングや姿勢がそろわなければ、GOE(出来栄え点)で引かれ、難易度の低いジャンプを跳ぶ他ペアの得点も下回る。

 ルッツで減点を受けて最下位8位に沈んだ昨年11月のNHK杯後、「シングル選手がただ2人並んでいるだけ」と構成から外すことも考えた。だがコーチを含めた話し合いで「一つ上のステップに行かないといけない」と継続させることで一致。「少しでもタイミングを合わせよう」と磨き上げてきた。

 前日練習には空中に投げた須崎を受け止めるツイストリフトで木原が右手親指を負傷。痛み止めを飲み、テーピングで患部を固めながらペア独特のリフトやスロージャンプで奮闘した。「トレーナーやいろいろな方に助けてもらった。内容も良くてきょうはよかった」と木原は感謝。結成3季目は確かな自信をつかんだ。

 (江陵・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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