小平VS美帆 きょう「金」決戦 女子1000m

2018年2月14日

練習を終えコーチ(右)と言葉を交わす小平奈緒(共同)

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 14日に行われるスピードスケート女子1000メートルに出場する世界記録保持者の小平奈緒(31)=相沢病院、2位となった1500メートルに続く表彰台を狙う高木美帆(23)=日体大助手=が13日、会場の江陵オーバルで調整した。日本勢の複数メダル獲得が期待されている。

 組み合わせが決まり高木美が16組中14組、今季ワールドカップ(W杯)の1000メートルで3勝の小平は15組。郷亜里砂(30)=イヨテツク=は10組となった。

自転車で練習会場に入る高木美帆(共同)

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 小平は今大会最初の種目だった1500メートルで6位と上々の感触を得た。優勝候補筆頭となる1000メートルを前に夕方にリンクに現れ、加速の動きを確認するなど軽めの調整を約20分で済ませた。

 高木美は選手村から自転車に乗って昼すぎに登場。他の日本勢と脚を合わせ、途中から1人でスピードを上げるなど約40分、しっかりと滑った。銀メダルを獲得した12日のレースは深夜に及んだが、すっきりした表情で疲れは見せなかった。

◆小平のみアウトから 500メートルは対応に自信も

 スピードスケートは14日に女子1000メートル、18日に同500メートルと、小平奈緒(31)=相沢病院=が頂点に挑む種目が行われる。スピードの出る短距離種目は、スタートするレーンが内か外かで滑り方が大きく変わる。抽選で決まる滑走レーンも勝負を大きく左右する。

 2回滑走の合計タイムを競った従来の方式から一発勝負となった500メートル。かつてはスピードに乗った後半に内径の小さいカーブを回ることになるアウトスタートが不利とされた。ただ、バックストレートで前方の同走選手を追えるメリットがあり、近年はアウトを好む選手も多い。小平は「どちらでも対応できる」と自信を見せる。

 実は500メートル以上に影響が大きいのが1000メートルで、圧倒的にインスタートが有利とされる。出だしの直線がアウトよりやや長いこと、最初に体を傾けやすい小さいカーブに入ることから序盤に加速しやすい。また同程度の実力であれば、疲れてくる最終盤にバックストレートで同走者の背中を追って内側のカーブからまくる形となり、精神的にも優位だ。

 小平を指導する結城匡啓コーチは「インとアウトで種目が違うと言っていいほど滑り方が違う」と語る。前回ソチ五輪の女子1000メートルは上位7人のうち6人がインスタート。滑走レーンは、レース前日にコンピューターによる抽選で決まる。 (共同)

中スポ 東京中日スポーツ

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