斎藤慧選手、暫定資格停止 ドーピング検査で陽性

2018年2月13日

斎藤慧選手

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◆選手村退去 摂取は否定

 【平昌=境田未緒】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は十三日、平昌(ピョンチャン)冬季五輪のスピードスケート・ショートトラック男子代表、斎藤慧(けい)(21)=神奈川大=がドーピング検査で禁止物質のアセタゾラミドに陽性反応を示したため、暫定資格停止処分にしたと発表した。違反が確定すれば冬季五輪の日本勢では初めてとなる。斎藤は使用を否定しているが、反証が難しいため処分を受け入れ、選手村を離れた。

 会見した日本代表選手団の斎藤泰雄団長によると、斎藤は四日夜にドーピング検査を受け、三日後に陽性と判明。九日に別の検体でも検査したがやはり陽性だった。斎藤は合宿中の一月二十九日にも薬物検査を受けているが、陰性だったという。

 アセタゾラミドは日本では処方箋がないと購入できない利尿剤で、筋肉増強剤の使用を隠すためなどに使用されることがある。斎藤は「ドーピングを行おうと考えたことは一度もない。日常の食事や飲み物にも気を付けていた。この薬を使用するメリットも動機もない」とのコメントを出した。

 CASは大会後に最終的な裁定結果を出す。斎藤団長は「本人の意思を尊重しながら対応していく。できる限りの協力を惜しまない」と述べた。

中日新聞 東京新聞

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