小平6位 金メダルへの確かな感触

2018年2月13日

女子1500メートルでレースを終えた小平奈緒=共同

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 女子1500メートルが行われ、高木美帆(日体大助手)が1分54秒55で自身初となる銀メダルを獲得した。小平奈緒(相沢病院)は1分56秒11の6位、菊池彩花(富士急)は1分58秒92で16位。

 今大会の3000メートル銀メダルのイレイン・ブスト(オランダ)が1分54秒35で、この種目は2大会ぶりの優勝を果たした。マリット・レーンストラ(オランダ)が3位。 (共同)

 大きく口を開けてゴールした。「チャレンジャー精神で行った」と位置付ける1500メートルで小平は金メダルへの確かな感触をつかんだ。

 緊張しがちな初戦も、「過去2大会とスタートラインでの気持ちの持ち方が違った。地に足がついていた」と自然にレースに入った。

 スタートから瞬発力を生かし、軽やかなスケーティングで同走者を引き離した。動きが鈍くなった後半も、しっかり足で氷をとらえ、減速を最小限にとどめた。

 盛り上がった肉体は短距離用に作り上げている。「1500メートルは私には向いていない種目かもしれない」と言いながらも、この日は標高の低いリンクでの自己ベストとなる1分56秒11。「一蹴り、一蹴り、自分のトレース(刃の軌跡)を保てたことが、後半のラップタイムにつながった」と好感触だった。

 次戦から金メダルが本命視される1000メートル、500メートルとレースが続く。短距離になれば、一蹴りのパワーを増すが、「1500メートルのように丁寧にスムーズにトレースを刻めば、氷とけんかせずに滑れる」と大きな収穫となった。

 今後は強い重圧との戦いになるが、「1000メートルと500メートルもこのままでいいのかな」。ふだんと変わらぬ朗らかな表情で3度目となる五輪の幕を開いた。 (原田遼)

中日新聞 東京新聞

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