羽生、トリプルアクセル跳んだ 95日ぶりリンク登場

2018年2月13日

練習前、ケーキのティッシュケースを手に笑顔を見せる=江陵で(高部洋祐撮影)

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 ソチ五輪男子の金メダリスト、羽生結弦(23)=ANA=が12日、試合会場の江陵アイスアリーナの地下にあるサブリンクで15分間、初練習した。右足首を負傷した昨年11月9日のNHK杯の公式練習以来、95日ぶりに氷上での姿を披露。右足の痛みをまったく感じさせない様子で、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶなど優雅な滑りを見せた。13日にはメインリンクでの練習後に会見を行う。

 王者がリンクに帰ってきた。フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を狙う羽生が95日ぶりにリンクに立つ姿を披露。まずはなめらかなスケーティングと、氷上を滑走して図形を描く「コンパルソリー」で体を慣らした。練習開始から7分後、着ていたジャケットを脱ぐとスイッチを入れた。

 真剣な表情で1回転トーループ、2回転トーループと続けてジャンプを確認。さらにサルコー、フリップ、ルッツ、ループの順に1回転ジャンプを跳んでいった。アクセルの形で踏みきる半回転ジャンプも、痛めた右足でしっかりと氷を踏みしめて着氷した。すると突然、力強く踏みきりトリプルアクセルを着氷。充実の氷上で練習を終えた。

 練習後は報道陣に対して「お疲れさまです。ありがとうございます。またあしたお願いします」とだけ話し、足早にリンクを後にした。

 一緒に練習した同学年の親友、田中刑事は「思っていた以上に元気だったので安心した」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。会場までのバスの移動時に久しぶりに再会し、「大丈夫?」と声をかけると「うん、大丈夫」と返されたという。

 韓国入りした11日、「どの選手よりも勝ちたい気持ちは強くあるし、どの選手よりもピークまで持っていける伸びしろはたくさんある。しっかり頂点を追いながら頑張りたい」と話した羽生。復帰戦となる男子SPは16日。ここから上昇気流に乗る。 (國島紗希)

中スポ 東京中日スポーツ

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