木原、最下位「悔しい」

2018年2月12日

 演技途中から須崎を支える木原の顔がゆがんだ。世界ランキング38位の木原、須崎組が、5チームのみが進出したフリーで必死の演技。転倒を繰り返しながらも「ロミオとジュリエット」の悲恋の物語を演じた。最下位に終わり、他チームに実力差を見せつけられた木原は「ベストな演技ができずに悔しい」と唇をかみしめた。最大の武器である冒頭の3回転ルッツを鮮やかにそろえた。だが、ペア独特の技で呼吸が乱れる。須崎が「跳び急いでしまった」と2度のスロージャンプに失敗した。

 木原は「見た目以上に失敗があった。本番で練習でやってきたことを出せない弱さがあった」と悔やむ。それでも大舞台でSP、フリーの両方を滑った結成3季目のペアは、貴重な経験を積んだ。14日からの個人戦に向け、木原は「他の組より多く氷に立てた。自己ベストでフリー進出を目指したい」と誓った。

 (原田遼)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

Search | 検索