一戸、健闘の9位 悔しさをバネに自己ベスト

2018年2月12日

男子5000メートルで滑走する一戸誠太郎=田中久雄撮影

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 男子5000メートルで一戸誠太郎(信州大)が6分16秒55で9位となった。土屋良輔(メモリード)は6分22秒45で16位。スベン・クラマー(オランダ)が6分9秒76で自身の五輪記録を塗り替え、3連覇を果たした。テッドヤン・ブルーメン(カナダ)が6分11秒616で2位。3位スベレルンデ・ペデシェン(ノルウェー)とは1000分の2秒差だった。 (共同)

◆ソチでは代表落ち

 最後の直線は後ろで結んでいた両手を離し、一戸は両腕を目いっぱい振った。フォームが乱れやすく、ヨハン・デビットコーチからは推奨されていないが、「最後は自分らしくガッツで頑張った」と歯を食いしばった。標高の低いリンクでの自己ベストを約8秒も短縮する6分16秒55。入賞まであと一つ順位が足りなかったが、日本人が苦手の長距離で存在感を示した。

 前回ソチ五輪は選考会5000メートルで、山形中央高で同学年のウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)に続く2位に甘んじて代表落ち。ライバルへの雪辱を期し、進学した信州大で女子短距離の小平奈緒(相沢病院)らも師事する結城匡啓コーチの指導を受ける。「4年前に師円に負けたからこそ、今がある」。盟友と組んで臨む団体追い抜きにも弾みをつけ、「一致団結して、金メダルを取りたい」と力を込めた。 (原田遼)

中日新聞 東京新聞

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