スピードスケートは高地ほどタイム伸びる!? 五輪Q&A

2018年2月11日

 Q スピードスケートでは、リンクが高地にあるとタイムが出やすいらしいね。

 A 標高が高くなるにつれ、空気密度が小さくなる。空気抵抗が減るため、滑りやすくなり、自然と低地に比べて記録は伸びる。例えば500メートルの場合、標高が100メートル高くなるとタイムは0・1秒短縮すると言われている。

 Q 平昌五輪の試合会場は高地リンクなのか。

 A 低地にある。競技が行われる江陵オーバルは標高が40メートルほどで、長野五輪の会場だったエムウエーブ(標高342メートル)より低い。ちなみに2014年の前回ソチ五輪の時は5メートルしかなかった。

 Q 世界記録更新など好記録は期待できないの?

 A そうなる可能性が高い。例えば女子の小平奈緒(相沢病院)が3位につけている500メートルの歴代トップ10の記録は、全て高地にあるカナダ・カルガリーか米ソルトレークシティーのリンクでマークされた。他種目でも男女の世界記録は全て高地のリンクで出ている。ただ、平昌五輪のリンクは標高に比べて記録が出やすいという声もある。去年、同じリンクで開催された世界距離別選手権では低地にしては好記録が続出。小平も現地入り後、本番会場で臨んだ記録会で非公認ながら五輪記録を0秒23上回る37秒05をたたき出した。

 Q なぜなの?

 A 氷の質の良さに加え、送風機とみられる装置の影響で、うまく選手に追い風が吹くのが要因とされている。

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

Search | 検索