木原選手へ大声援 愛知・東海市でPV

2018年2月10日

PV会場で木原選手に声援を送る市民ら=愛知県東海市芸術劇場で

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 平昌(ピョンチャン)冬季五輪が九日開幕し、フィギュアスケート団体戦ペアのショートプログラムに出場した愛知県東海市出身の木原龍一選手(25)は、自己ベストを上回る堂々とした演技を見せた。市芸術劇場であったパブリックビューイング(PV)には、市民ら約百二十人が集まり、力いっぱい声援を送った。

 木原選手は、中京大中京高校三年の須崎海羽(みう)選手(18)とのペアで出場。PV会場の大型モニターに、本番直前の練習でリンクを滑る姿が映し出されると、市民らはスティックバルーンを連打して早くも熱気が高まった。

 本番では韓国、イスラエルのペアに続いて三番目に登場。トリプルルッツなどを披露し、頭上に須崎選手を持ち上げる大技のリフトを決めた。かたずをのんで見守っていたPV会場からは大きな歓声が上がり、盛り上がりは最高潮に。二人は終盤のステップも息をぴったり合わせて優雅に舞い、演技を終えた。

 世界のトップ選手たちのレベルは高く、出場十組中、八位だった。それでも、この大舞台で自己最高の57・42点をたたき出した。

 PV会場で観戦した東海市名和町の会社役員近藤あゆみさん(51)は、木原選手の自宅近くに住んでいる。「のびのびと楽しそうに滑っていた。表情が良かった。小さいころからスケートを頑張っていたのを知っている。なぜか、涙が出てきました」と感激していた。

 叔母で名古屋市南区の美容師日高真奈美さん(53)は「今までで一番の演技だったと思う」とたたえた。米国デトロイトに渡って練習を積んできた木原選手。「苦労を重ねてきたけれど、そのかいがあった」と話した。

 PV会場には、木原選手が前回のソチ五輪に出場した際に着用した衣装やジャージーも展示された。

 日本が団体戦でフリーに進めば、十一日午後一時半からも東海市芸術劇場でPVが予定されている。先着百人。(問)東海市役所=0562(33)1111

 (稲垣時太郎)

中日新聞 東京新聞

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