羽生、金メダルへ視界開けた! 右足首は順調に回復

2018年2月7日

既にプログラムを通しての練習を行っているという羽生。金メダルへ視界良好だ(昨年11月、田中久雄撮影)

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 平昌五輪のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇へ挑む羽生結弦(23)=ANA=を指導するブライアン・オーサーコーチが6日、本番会場の江陵アイスアリーナで取材に応じ、右足首負傷から復帰を目指す羽生について順調に回復していると明かした。9日から始まる団体戦は回避し、16日からの個人戦に絞る方針。ケガの原因となった4回転ルッツは回避するが、3種類の4回転ジャンプは既に跳んでいるという。「彼は100%になる」と、確実に金メダル獲得へ向かっていることを強調した。

 金メダルへ、視界は開けた。五輪連覇の偉業に挑む羽生についてオーサーコーチは順調な調整ぶりを強調。羽生が4年間見定め続けてきた目標がブレることはなさそうだ。

 昨年11月、羽生はNHK杯の公式練習中に4回転ルッツの着氷が乱れて転倒。右足関節外側じん帯損傷との診断を受けた。その後回復は長引き、全日本選手権を欠場するなどしたが、オーサーコーチによると数週間前に練習を再開。既にプログラムを通しての滑り込みも行っており、ループ、サルコー、トーループの4回転ジャンプは練習しているという。

 ただしケガの原因となった高難度ジャンプである4回転ルッツは入れない方針で「彼の決断であり、総意だ」とオーサーコーチ。「彼は賢い。もう一度五輪チャンピオンになるために、何をすべきで、何が必要なのかだ」と説明した。

 団体戦は回避し、16、17日の個人戦に専念する方針。羽生にとって苦渋の決断だったことを明かした上で、オーサーコーチは個人での金メダル獲得へ向け「彼は100%になる」と断言した。先週からの2週間はスタミナ期間として体力強化に努めているという。

 五輪が昨年10月のGPロシア杯以来約4カ月ぶりの実戦となり、“ぶっつけ本番”で臨むことになるが「すごく自信はある。僕は彼を信じているし、彼も彼自身を信じているからね」と同コーチ。チーム・羽生が選んできた全ての決断が正しかったと、五輪のリンク上で、自らの演技で証明する。 (國島紗希)

中スポ 東京中日スポーツ

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