「追い風」リンクに好感と困惑 送風装置?影響か

2018年2月7日
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 【江陵=原田遼】日本代表は6日、会場の江陵オーバルで前日に続いて練習を行った。軟らかめの氷や送風機とみられる装置=写真、共同=の影響か、選手たちは「スピードが出やすい」と口をそろえる。日本勢に有利になるとの見方がある一方、戦略面で困惑する選手もいる。

 会場はテスト大会だった昨季の世界距離別選手権でも使用した。同選手権男子500メートル6位の長谷川翼(日本電産サンキョー)は「軟らかくていい氷。昨年もタイムが出るリンクという感じだった」と好感触を語った。当地はタイムが出にくいとされる海抜の低い場所だが、テスト大会では好記録が続出した。

 一方で懸念する向きもある。氷に加えて高速化の要因の一つとされるのが、天井に30個近く設置された小型の装置。二つの口が進行方向に向いており、近くにつるされた国旗がゆらめくほどだ。

 男子団体追い抜きのウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)は「背後から風を感じる。前半飛ばしても後半にラップタイムが落ちないのでは」と話す。特に中長距離では1周のラップタイムの設定が駆け引きになるだけに、影響は少なくない。

中日新聞 東京新聞

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