羽生、4回転ジャンプの練習開始 コーチ「100%に戻る」

2018年2月7日

 【江陵=原田遼】右足のけがからの復帰を目指す平昌冬季五輪日本代表の羽生結弦(ANA)について、ブライアン・オーサー・コーチが6日、当地の本番会場、江陵アイスアリーナで取材に応じ、9〜12日の団体戦の回避を明言した上で、16、17日の個人戦に向けて「100パーセントに戻るだろう」と見通しを語った。11月の練習中に転倒し、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷の要因となった新技4回転ルッツは五輪で跳ばない方針だが、残る3種類の4回転ジャンプの練習を始めているという。

 この日、別の選手に帯同した同コーチは団体戦を回避した理由について「難しい決断だったが、個人戦の連覇が彼の目標。回復にはあと1週間が必要だった」と説明した。

 前回ソチ五輪王者の羽生は、2015年のグランプリファイナルにトーループとサルコー2種類の4回転で臨み、歴代最高得点となる330・43点を挙げた。4回転ルッツを回避しても他の4回転をそろえることができれば、男子で66年ぶりとなる2連覇が見えてくる。

 課題は試合勘と体力。今季2戦目となった昨年10月のロシア杯を最後に実戦から遠ざかる。同コーチは「先週はスタミナをつける練習をひたすらやってきた」と強調し、「日に日に状態はよくなっている」と期待感をにじませた。

中日新聞 東京新聞

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