須崎・木原組、団体戦へ覚悟 結成3季目の集大成

2018年2月6日

メインリンクで調整する須崎(手前)、木原組=江陵で(田中久雄撮影)

写真

 【江陵=原田遼】平昌冬季五輪代表ペアの須崎海羽(みう)、木原龍一(木下グループ)が6日、当地の試合会場で調整した。9日に始まる団体戦で日本のメダルの鍵になる存在。ともに愛知県出身でシングルから転向した2人は、得意の3回転ルッツや課題のリフトの克服で一つでも順位を上げようと懸命だ。

 5日は北朝鮮代表と同じ時間に練習が設定された。話題のペアを追う韓国の報道陣がリンクに集結し、カメラがずらり並ぶ物々しい雰囲気。集中力が途切れかねない環境にも、別の選手と組んで前回ソチ五輪に出場した木原は「客席がガラガラでやることが多い。多くの報道陣の前で滑ることはうれしい」と冗談交じりに話す。

 初出場の須崎も「選手村など初めてのことばかり。全てが楽しい。いよいよ五輪なんだという感じ」とリラックスして練習に励む。

 結成3季目で世界ランキングは38位。団体戦では男子シングル、女子シングル、アイスダンスを含めた4種目の中で最も世界との差が大きい。ペア独特のリフトやスロージャンプを向上させるため、拠点の米デトロイトで木原は体重をソチより15キロ増やし、持ち上げられる側の須崎は体を固定できるように体幹を鍛えてきた。

 8位に終わった1月末の四大陸選手権後は地元愛知県で練習し、当地に乗り込んだ。「コーチと基本の動きを見直してきた」と木原。団体戦に向け「日本に貢献できるように2人で死ぬ気でやりたい」と3年間の集大成を見せる。

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

Search | 検索