小平、本番リンクで初練習 氷の質に好感触

2018年2月6日

韓国入り後、初めてリンクで練習する小平奈緒=江陵で(田中久雄撮影)

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 【江陵(韓国)兼田康次】スピードスケート女子で日本選手団主将の小平奈緒(31)=相沢病院=らスピードスケート陣が5日、会場の江陵オーバルで初練習。女子1000メートル、500メートルで2冠の期待がかかる小平は氷の質に好感触。結城匡啓コーチ(52)も小平向きと説明した。

 2冠へ追い風だ。本番リンクでの初練習、大きな五輪旗をバックに同僚たちと記念撮影した小平は終始リラックスムード。約30分の氷上練習を終えると、「すごく暖かくて体も動かしやすいし、氷もコントロールが効きやすいかなと思う」と笑顔。何よりも指導する結城匡啓コーチが大きな手応えを感じていた。

 「エムウエーブを暖かくした感じ。氷の質は油氷というか、堅い氷だけど表面が溶けている。外国人の何人かに聞くと氷が壊れやすくてもろいと。それは小平のように体重の軽い日本人には有利なのかなと思う」

 もともとこの会場はプレ五輪となった昨年2月の世界距離別選手権で体験済み。そのときも500メートルは当時の日本記録となる37秒13で制し、1000メートルも2位。1年がたって、より小平向きになっているというのだ。

 1月は地元・長野市でのトレーニングに専念。12月初旬のW杯カルガリー大会での転倒で痛めた左臀部(でんぶ)の痛みを取って、筋力を回復させてきたという。「もう1度、筋力を夏のレベルまで戻すことと、スケーティングを修正してきた」と結城コーチ。順調だったから小平も余裕たっぷり。前日入った選手村では早くも台湾と米国の選手とピンバッチの交換していたという。

 「五輪らしい生活を送っています。(ピンバッチは)これからも集めていきたい」。韓国では李相花のライバルとしても有名で、前日だけで多くの韓国人ボランティアから声をかけられた。「李相花のライバルなんでしょって。顔を覚えてもらっているんだなと思う。韓国語を覚えて国際親善したい」。W杯の500メートルは15連勝中、1000メートルは世界記録保持者の女王に死角はない。

中スポ 東京中日スポーツ

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