小平、リンクに好感触 日本勢、会場で練習

2018年2月6日

韓国入り後、初めてリンクで練習する小平奈緒=江陵で(田中久雄撮影)

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 【平昌=共同】平昌冬季五輪に出場する日本勢が5日、沿岸部にある本番会場の江陵オーバルで初練習し、女子の小平奈緒(相沢病院)は「氷がしっかりしているので、すごくコントロールが効きやすい」と好印象を口にした。高木美帆(日体大助手)や男子の加藤条治(博慈会)も軽めに滑って体をほぐした。

 小平は壁に掲げられた巨大な五輪マークを背に記念撮影するなど、リラックスした様子で練習へ。真っ白な氷の上で約40分、短いダッシュなどを入れながら滑った。現地入りの翌日ながら、躍動感のある滑りを披露。最初の出番となる12日の1500メートルまで1週間あり「だんだんピークが合ってくると思う」と自信を見せた。

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 日ごろ「氷と仲良しになりたい」と語る小平にとって上々の初滑りとなった。会場でスタートダッシュやコーナリングを確認した小平は、「コントロールしやすい」とリンクとの相性を感じ取った。

 氷点下10度以下まで下がる当地だが、会場は半袖でウオーミングアップを行うほどの暖かさ。軟らかい氷はショートトラックで磨いたカーブ技術を存分に発揮できそうだ。

 同じ会場で行われた、昨年2月の世界距離別選手権500メートルを37秒13で制している。今季、江陵と同じ低地のワールドカップで上回った選手はおらず、金メダルの指標となるタイム。「今季はどのリンクでも昨季より少しずつ速いタイムできている。今回も昨年を上回るレースができるんじゃないかなと思っている」と自信を見せる。

 世界女王として臨む3度目の五輪。選手村ではボランティアから声をかけられることも多く、「顔を覚えてもらっている」とうれしそうに話す。「周りに関係なく、自分の実力をしっかり認識できている」と気負いもない。泰然自若と決戦の号砲を待っている。 (江陵・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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