チームJAPANが韓国到着! 小平「早く滑りたい」

2018年2月5日

韓国に到着し、長嶺安政駐韓大使(右端)から渡された、日本人学校の児童の寄せ書き入りの日の丸を広げる日本選手団の(左から)伊東秀仁総監督、斎藤泰雄団長、小平奈緒主将(潟沼義樹撮影)

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 【襄陽(韓国)兼田康次】平昌五輪に出場する日本選手団の本隊が4日、成田空港発のチャーター機で襄陽(ヤンヤン)国際空港に到着した。主将を務めるスピードスケート女子の小平奈緒(31)=相沢病院=は「自分らしい滑りをしたい」と話すと、韓国メディアから質問される場面も。また、同女子の高木美帆(23)=日体大助手=は日本勢メダル第1号への意気込みを口にした。

 小平にとってはアウェーの国に乗り込んでも、自然体だった。空港到着後のインタビュー、最後に韓国メディアから質問が飛んだ。「金メダルを争う李相花(イ・サンファ)をどう思いますか」。笑顔でこう答えた。

 「李相花選手はとても素晴らしい選手。李相花選手に勝つというよりも、李相花選手と熱い戦いがしたい」

 開催国の韓国にとって小平は目の上のたんこぶだ。女子500メートルでバンクーバー五輪、ソチ五輪と連覇した李相花は韓国の星。今大会もショートトラックと並んで数少ない金メダル候補だが、小平は目下W杯500メートルで15連勝中。最大のライバルの韓国入りを取材すべく、多数の韓国メディアが訪れていたが、気にするそぶりはなかった。

 「私の感覚ではアウェーではなくて、韓国のボランティアの皆さんも親近感を持って接してくれている。純粋に冬季スポーツを盛り上げる意味で李相花選手といい戦いがしたいんです」

 ちなみに金メダルの思いを聞かれても「スタートラインについて自分のスケートをする。全力を尽くせたら何番でもいい。計画したことを淡々とこなしたい」と言えば、現在の心境について「すごく落ち着いていて充実している。高まっているというよりは自分の人生の今を生きている」と発言。3度目の五輪を達観した状況で迎えていた。

 「五輪は選手をドキドキワクワクさせてくれる。今まで以上に全力で思う存分、ドキドキワクワクを味わいたい。早くリンクで滑りたい」。どんなアウェーでも、無敵の女王は我が道を進むだけだ。

中スポ 東京中日スポーツ

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