宮原、五輪へ全開モード 「このまま突き進んでいきたい」

2018年2月5日

SPの演技を披露する宮原=大阪府高槻市の関大アイスアリーナで(宮崎厚志撮影)

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 日本女子のエースの状態が急上昇だ。フィギュアスケート女子シングル平昌五輪代表の宮原知子(19)=関大=が4日、大阪府高槻市の関大アイスアリーナで練習を公開した。1月下旬の四大陸選手権(台湾)では練習不足からくる不安でジャンプに失敗し3位に終わったが、1月末から100%の練習を解禁。五輪に向けた全開モードに突入した。

 報道陣に公開されたのは約30分間で、宮原はショートプログラム「SAYURI」を披露。表現力豊かな滑りとともにジャンプでも2連続3回転を含むすべてを成功させ、納得の表情を浮かべた。練習を積み重ねて不安を取り除くタイプだが、昨年疲労骨折した左股関節周辺の炎症のため、12月の全日本選手権後は練習量をセーブ。年末年始も休養期間に当てた。しかし現在は四大陸選手権前と比べて練習量は「倍くらい」という1日3〜4時間になり、浜田コーチは「この2週間は思いっきり、あの子の思うように練習をさせています」と明かした。

 7日に韓国入りし、9日から始まる団体戦に出場。その後一度平昌を離れる予定だ。静かな場所で最終調整し、21日の女子SPに合わせて再び五輪会場入りする。「体が元気ならノーミスの演技ができる。今の強い気持ちを忘れることなく、このまま突き進んでいきたい」。言葉の端々からは確かな自信がにじんでいた。 (宮崎厚志)

中スポ 東京中日スポーツ

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