<アイスダンス>「かなクリ」銅メダル アジア勢初の表彰台

2018年1月26日

 満開の桜が台北のリンクに咲き誇った。演技を終えた村元はガッツポーズすると、すぐさまリードに抱きついた。得点はフリー、合計ともに自己ベストを更新。さらに北米以外では初の表彰台というご褒美も手に入れた。

 「こっちに来る前は、そういうことは考えていなくて…。3位で初めてアジア、日本がメダルを取れたのはうれしい」

 桜の一生をテーマにした今季のフリー。村元の衣装にはある仕掛けがある。序盤は淡いピンク色。途中、両肩のテープを外すことで隠れていた桜が満開になる仕組みだ。「コスチュームが変われば、ここで桜が咲き始めると伝わるかなと思って」と提案した村元。2人の名前から「かなクリ」と親しまれる2人はこの日も台北のファンの心をわしづかみにした。

 「五輪に向けていい流れがつくれた。団体戦ではチームにメダル獲得に貢献したい。個人戦はショートを通過してフリーで滑りたい。まだ満開の桜は咲いていない。平昌の舞台で咲かせたい」と村元。

 20位までフリーに進める昨季の世界選手権はショートダンス23位だったが、今回の合計163・86点は同選手権の12位に相当する。結成3年目、力をつけた2人なら夢をかなえる可能性は十分にある。

中スポ 東京中日スポーツ

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