アルペン男子振るわず ベテラン苦戦で銀1個

2018年3月18日

男子回転座位の1回目で途中棄権した鈴木猛史(左)と狩野亮=平昌で(共同)

写真

 前回ソチで3種目を制し、メダルラッシュが期待されたアルペン男子座位。全種目を終え、メダルは初戦滑降での森井の銀1個に終わった。世界をリードしてきた森井ら実力者3人も、今大会は台頭してきた世界の若手に圧倒された。

 「最強ジャパンも今は過去形」。連覇を狙った回転で途中棄権した鈴木は「若手の急成長」を認めざるを得なかった。男子で最年少の鈴木も5月で30歳。日本でも女子座位で21歳の村岡桃佳がここまで金含むメダル4個と躍進し、「先輩も頑張らなくちゃと気持ちが先に行ってしまった」と肩を落とした。

 前日の冷え込みで斜面が凍り、1本目で選手の半数が棄権となる波乱の展開。「成績はうまい人順だなと。彼らにはこなせるが僕には難しかった」とソチ2冠の狩野亮(かのう・あきら)。「昔は僕らが楽しく滑れば結果がついてくる感じだったが、世界のチェアスキーヤーが伸びてきている。構図が変わっていると正直感じる」

 森井はソチ後にトヨタ自動車に移籍し、40人の技術者らと車づくりの最先端技術を生かしたチェアスキーを開発。シート位置やサスペンション強度などセッティング自在の「理想のマシン」で臨んだ大会で、かろうじてメダルの実績は残したが、悲願の金には届かなかった。「トヨタの技術で速さを手に入れ、挑戦しなければ何も残せなかった」。開発陣への感謝の言葉も、表情は硬い。

 「トレーニング量、若さ、マシンの構造。いろんなものがかみ合って差ができている。技術とフィジカルを上げるだけでは及ばなくなってくる」。狩野が指摘する通り、最強ジャパンの復活に向けた課題は多い。 (神谷円香)

中日新聞 東京新聞

※ご利用のブラウザのバージョンが古い場合、ページ等が正常に表示されない場合がございます。

Search | 検索