IH、日本は最下位8位 若手育成に大きな課題

2018年3月17日

スウェーデン(手前)に敗れ、最下位の8位に終わった日本=江陵(共同)

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 平昌冬季パラリンピック第8日の16日、パラアイスホッケーの日本は7、8位決定戦でスウェーデンに1−5で敗れ、最下位の8位だった。 (共同)

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 得点力アップと若手の育成。5戦全敗の最下位という結果を受け、パラアイスホッケー日本代表はあらためて大きな課題を突きつけられた。

 出場8チーム中、通算3得点はもちろん最少。日本に次いで少ないイタリアでも1戦残して6得点、18日の決勝で金メダルを争うカナダと米国の得点はそれぞれ42、38(いずれも16日時点)と、差は歴然だ。

 日本は5試合すべて追う展開だった。初戦の韓国戦やこの日のスウェーデン戦では、相手が反則で一時退場し数的に有利な「パワープレー」の時間帯があったが、いずれも生かせなかった。チームの平均年齢は41・9歳と8チームで最も高く、豊富な経験をもってしても運動量、スピードの違いは埋められなかった。

 パラアイスホッケーの国内競技人口は30人ほど。日本に四つしかないクラブチームの練習時間は深夜や早朝がほとんどで、送り迎えが必要な中、高校生が思うように定着せず、選手の高齢化が進む。

 ただ、8年ぶりのパラリンピック出場は普及のチャンスでもある。中北浩仁監督は「2022年北京に向けた戦いはきょうから始まった。次の世代につなげるため、10代のジュニア選手を強化したい」と決意を口にした。(田井勇輝)

中日新聞 東京新聞

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