やった!村岡選手 地元・深谷市民ら歓喜の渦

2018年3月15日

村岡選手の金メダルが確定し、大喜びの深谷市民ら=深谷市役所ロビーで

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 平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックのアルペンスキー女子大回転座位で村岡桃佳(ももか)選手(21)=早稲田大=が日本勢初の金メダルを獲得した14日、地元深谷市で大型スクリーンを設けたパブリックビューイングが行われた。会場の市役所ロビーは「やった」「すごい」と詰め掛けた市民らの歓声が広がり、喜びと興奮の渦と化した。 (花井勝規)

 「孫の立派な姿が見られて、本当に幸せです。小さいころはお人形のようなかわいい子供だったのにこんなにもたくましくなって…」。市民とともに見守った村岡選手の祖母鯨井和子さん(74)は目を潤ませた。

 息子が村岡選手と小中学校の同級生だったという保育士新(あらた)美佐江さん(54)は「息子が『桃佳ちゃんはスキーがうまくて、格好良いんだ』とよく話してくれた。市民の誇りです。絶対金メダルを取ってくれると確信していました」と笑顔で話した。

 開幕初日に現地へ観戦に訪れた小島進市長は「いくつかはメダルを取ってくれると想像はしていたが、ここまでやってくれるとは。こんなに明るいニュースを発信してくれて感激した」と語り、村岡選手へ市民栄誉賞相当の賞を授与する方針を明らかにした。

 小島市長は「障害者スポーツは道具にお金がかかるのが現実」とも述べ、村岡選手をはじめ一部を障害者スポーツ支援に充てている市の「ふっかちゃん子ども福祉基金」を、ふるさと納税と組み合わせ充実させる考えを示した。

 市は今回のパラリンピックに合わせ、村岡選手の名を入れたふっかちゃんの缶バッジ特別版80個を制作、村岡選手に30個プレゼントした。金メダル獲得で今後、追加生産を検討する。

◆「世界の強豪相手 攻めの姿勢感動」上田知事

 村岡選手の金メダル獲得を受け、上田清司知事は「連日の活躍に日本中の人々が喜びに沸き立っています。世界の強豪を相手に、集中力を切らすことなく、最後まであきらめない攻めの姿勢に感動しました」とコメントを出した。

中日新聞 東京新聞

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