村岡「取ってない色目指す」 残り2種目で「金」狙う

2018年3月14日

アルペンスキー女子スーパー複合座位で、銅メダルを獲得した村岡桃佳の後半・回転の滑走(共同)

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 平昌冬季パラリンピック第5日の13日、アルペンスキーは異なる2種目の合計タイムで競うスーパー複合を実施し、女子座位で村岡桃佳(早大)が銅メダルを獲得した。滑降、スーパー大回転に続く、今大会自身3度目の表彰台。日本は競技初日から4日連続のメダル獲得で、今大会5個目となった。

 村岡は前半のスーパー大回転で首位と0秒32差の2位につけ、後半の回転でも2位のタイムをマークした。

 男子座位は鈴木猛史(KYB)が4位に入った。前半のスーパー大回転は9位だったが、得意とする後半の回転を2位のタイムで滑った。狩野亮(マルハン)は回転で失格し、今大会滑降2位の森井大輝(トヨタ自動車)はスーパー大回転で転倒し、途中棄権した。

 バイアスロン立位は、男子12・5キロで佐藤圭一(エイベックス)の9位、女子10キロで出来島桃子(新発田市役所)の9位が最高だった。パラアイスホッケーの日本は1次リーグ最終戦でチェコに0−3で敗れ、3戦全敗でB組最下位が決まった。14日の5〜8位決定予備戦で、A組3位のノルウェーと対戦する。(共同)

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 3種目続けてのメダルにも、笑顔は少なかった。「悔しい」。村岡桃佳は何度も口にした。

 1本目のスーパー大回転は、トップと0秒32差の2位。2本目は「苦手な回転だが、一番上を狙って頑張ろうと思っていた」。しかし、技術力で及ばなかった。

 優勝は1本目で4位だったドイツのアナレナ・フォルスター。2本目での村岡とのタイム差は4秒17もあった。「速すぎて、自分の至らなさを痛感した」。総合力が試される種目の難しさを感じた。

 世界で戦う女子座位の競技人口は少なく、パラリンピックも10人以下での争いが続く。連日のメダル獲得は、世界トップ3の常連になる実力を培ってきた証拠だ。ここまで銀1個と銅2個。「取っていない色のメダルを目指して頑張りたい」。残るは2種目。迷いなく頂点を見据えた。(神谷円香)

中日新聞 東京新聞

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