夏季「銀」の山本 ほろ苦デビュー

2018年3月13日

 冬季パラリンピックのデビューはほろ苦いものとなった。2008年北京、16年リオデジャネイロ両夏季大会の男子走り幅跳びで銀メダルを獲得した山本は、「負けたのは悔しいけど、自分の実力はこれぐらい」と淡々と受け入れた。

 予選は13人中12位。決勝1回戦は序盤にコースを外れかけ、相手より大きく遅れてフィニッシュ。それでもゴール手前の大きなジャンプはきれいに着地した。

 リオ大会後、障害を負った高校時代から親しんでいたスノーボードへの挑戦を決め、昨季から本格的に取り組み始めた。「もっと経験すれば、うまくなる手応えはある」。夏冬合わせて4大会出場となったベテランは「初めて出る気持ち。北京の時に味わった感じが少しよみがえった」と刺激を受けた様子だった。

 今大会への出発直前に、長男駿汰(しゅんた)ちゃんが誕生。「分かるようになったら(映像を)見せたい。かっこいいと言ってくれたら」と父親の顔になった。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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