小栗は充実の7位 「すがすがしさある」
2018年3月13日準々決勝で小栗がタッチの差で敗れた相手は、「勝ちたいライバル」と語っていたオランダのクリス・フォス。「隙があれば抜いてやろうと思い迫ったが追いつかなかった。でも良いレースができてすがすがしさもある」と、表情には充実感も見えた。
予選はバランスを崩し7位。気を取り直して迎えた決勝1回目、対戦相手のスタートゲートが開かず、コース途中まで滑ってやり直しに。ゲート修理で40分近く待たされた影響からか、体はうまく動かなかったが、力は出し切れた。
20代でスノーボーダーとして世界の舞台を目指したものの、一度は諦めて就職。2013年に事故で右脚を失った時、「もう一度、世界を目指そう」とパラリンピックを新たな夢にした。
「緊張していた」という初舞台、次のバンクドスラロームに勝負を懸ける。 (神谷円香)