スーパー大回転「銅」 連日躍動の村岡 両親涙

2018年3月12日
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 平昌冬季パラリンピック第3日の11日、アルペンスキーはスーパー大回転を実施し、女子座位で村岡桃佳(早大)が銅メダルを獲得した=写真、共同。10日の滑降でつかんだ銀メダルに続く、今大会2つ目のメダルを手にした。立位の本堂杏実(日体大)は途中棄権した。

 男子座位で3連覇を狙った狩野亮(マルハン)は5位に終わり、今大会の滑降で銀メダルを奪った森井大輝(トヨタ自動車)は8位。鈴木猛史(KYB)は13位で、夏目堅司(RDS)は途中棄権した。立位の三沢拓(SMBC日興証券)は15位、小池岳太(JTBコミュニケーションデザイン)は27位。

 パラアイスホッケーの1次リーグB組で2010年バンクーバー大会以来のメダルを目指した日本は米国に0−10で完敗。2連敗で各組2位以内による準決勝進出を逃した。5〜8位決定予備戦に回る。 (共同)

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 桃色のチェアスキーが連日、躍動した。アルペンスキー女子スーパー大回転座位で11日、村岡選手が滑降の「銀」に続き銅メダルを獲得。無事に滑り切ったまな娘を、両親は涙で祝福した。

 一番手でスタートすると、安定したコース取りで旗門を通過。途中で体勢を崩しスタンドから悲鳴が漏れたが、無事に立て直した。「少し悔しい」と話すも、セレモニーで名前を呼ばれると左手を上げ、はにかんだ。

 会場で見守った母操さん(46)は「転倒しそうで、ひやっとした。良かった」と涙ぐみ、手製の旗で声援を送った父秀樹さん(48)は「メダル自体が夢のようなのに、まさか2個目とは」と笑顔を見せた。

 秀樹さんは村岡選手が中学生の頃からゲレンデに送り迎えして、支えてきた。不本意なレースに車内で悔し泣きする娘を励ますこともあった。

 10日夜に村岡選手から銀メダルを首に掛けてもらうと、今までを思い出して「大号泣」したという。「たくさんの人に力をもらい、メダルが取れた。純粋にうれしい」(共同)

中日新聞 東京新聞

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