塩谷、熊谷選手に声援 塩尻、高森でアイスホッケーPV

2018年3月11日

日本の得点に歓声を上げる市民ら=塩尻市の塩尻総合文化センターで

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 十日の平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックで、韓国との初戦に臨んだパラアイスホッケー日本代表のFW塩谷吉寛選手(29)=塩尻市、FW熊谷昌治選手(43)=高森町=の地元ではパブリックビューイング(PV)が行われ、多くの住民や、ゆかりのある人らが試合を見守った。

 塩尻市の塩尻総合文化センター講堂では、塩谷選手の家族や市民ら約八十人が大型スクリーンでテレビの試合中継を観戦。声援を送った。得点を許すたびにため息が漏れたが、終了間際に1点を返すと、両手に持ったスティックバルーンを激しく打ち鳴らし「やったー」と声を上げて盛り上がった。

 塩谷選手の姉朱未(あけみ)さん(33)は「残念だったが次の試合はシュートを狙ってほしい」と今後に期待した。

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 高森町のあさぎりの郷杉の木ホールのPVにも、地元住民六十人が集まった。パラ初出場ながらエースFWの熊谷選手はマークが厳しく、終始アシストに徹した。

 町内のソフトボールチームで熊谷選手と一緒に十五年以上プレーし、後援会長を務める小坂尚彦さん(54)は「最後は何とか点を取ってくれた。米国戦に弾みがついた」と健闘をたたえた。

 「足を切っても、パラリンピックがある」。小坂さんは熊谷選手の妻に頼まれ、交通事故後の切断をためらう熊谷選手をこう励ました。「酷だったが本当にパラに出場し笑顔も戻った。ホッケーでは日本のビッグプレーヤーとして、ソフトでも投打に活躍する姿が住民の励みにもなっている」と話した。

 (川添智史、伊勢村優樹)

中日新聞 東京新聞

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