村岡「攻めた」 成長の銀 アルペン男子・森井も銀

2018年3月11日

アルペンスキー女子滑降座位のメダル授与式で、銀メダルを手に笑顔の村岡桃佳=10日、韓国・平昌で(共同)

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 【平昌(ピョンチャン)=共同】平昌冬季パラリンピック第2日の10日、アルペンスキー女子滑降座位で、村岡桃佳(21)=早稲田大、埼玉県深谷市出身=が2位となり、日本勢今大会初メダルとなる「銀」を獲得した。村岡は前回ソチ大会に続き2度目の出場。日本女子のメダルは2010年バンクーバー大会以来2大会ぶりとなった。男子滑降座位では森井大輝(たいき)(37)=トヨタ自動車、東京都あきる野市出身=が4大会連続となる銀メダル。自身初の「金」はならなかった。村岡と森井は平昌五輪スタジアム近くの広場で行われたメダル授与式に臨んだ。

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 【平昌=神谷円香】開会式で旗手の大役を果たした村岡桃佳が、競技でも日本勢の先陣を切った。出場7選手中3人が転倒する難コースにもひるまず手にした栄冠。大仕事をやってのけ、「本当に率直に言うと、ほっとしている」と笑顔がはじけた。

 「無難に滑ってそれなりの記録を出せれば表彰台」。ライバルの転倒を見て一瞬頭をよぎった。どちらかといえば慎重派だが、この日は違った。「やっぱり勝ちにいきたい」。攻めの滑りを見せ、「今までなら持てなかった気持ちを持てた」と成長を証明した。

 授与式では両手でピースサインをして歓声に応え、銀メダルを誇らしげに胸の前に掲げた。式後、「一気に首に重みがきて、これがメダルの重さなんだなと。日の丸を掲げたいと願った4年前を思い出し、感慨深かった」と話した。

 男子に実力者が居並ぶ日本アルペンスキー座位勢の紅一点。背中を追ってきた森井大輝に、メダルの色では並んだ。

 森井も自分のことのように喜び、「彼女はもっとやれる、もうひとつ上のメダルが取れる。僕自身も上にいかなきゃ」。残り4種目、共にさらなる高みを目指す。

中日新聞 東京新聞

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