平昌パラリンピック開幕 氷雪の熱闘に新たな章

2018年3月10日

旗手の村岡桃佳を先頭に、観客席に手を振りながら行進する日本選手団の選手ら=9日、韓国・平昌で(田井勇輝撮影)

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 【平昌(ピョンチャン)=本紙取材団】第12回冬季パラリンピック平昌大会は9日午後8時(日本時間同)、韓国北東部の平昌五輪スタジアムで開会式が行われ、18日まで10日間にわたる大会が開幕した。日本選手団はアルペンスキー女子座位の村岡桃佳(21)を旗手に、33番目に入場行進し、笑顔で観客の声援に応えた。 

 韓国で初の冬季大会で、過去最多の49カ国・地域から約570選手が参加。アジアでは1998年の長野大会に続く2回目。2020年には東京夏季大会、22年には北京冬季大会が控え、3大会連続で東アジアでの開催となる。

 前回ロシア・ソチ大会でアルペンスキーの1種目だったスノーボードが、今回から独立した競技となり、6競技80種目を行う。日本選手団は車いすカーリングを除く5競技に38人が出場し、ソチの6個を超えるメダルが目標だ。

 冬季パラリンピック初参加の北朝鮮は特別枠で2人が参加。五輪と同じく韓国と合同入場を予定したが直前に見送られ、南北の選手が並んで聖火リレーした。

 国ぐるみのドーピングが発覚したロシアは、43人が国旗や国歌を使えない「中立のパラリンピック選手(NPA)」としてパラのシンボルマークをあしらった旗を掲げ行進した。

◆日本は33番目に入場

 オレンジがかった赤のウエアが、白いステージに映えた。日本選手団は開会式で、全体の33番目に入場。旗手の村岡桃佳選手、パラアイスホッケーチームなど車いすの選手らに続き、スタッフ、役員ら総勢68人が、大きな声援に包まれながら行進した。

 軽やかなリズムにアレンジされた韓国の民謡や歌謡曲などに合わせ、選手らは日の丸の小旗を手に、楽しげに歩みを進めた。大日方(おびなた)邦子団長(45)や日本チーム最年長のアイスホッケーGK福島忍選手(61)らも、笑顔で観客席に手を振っていた。 (平昌・田井勇輝)

中日新聞 東京新聞

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