最強ニッポン 小平旗手、笑顔で閉幕

2018年2月26日

平昌五輪の閉会式でおどけた表情を見せる(手前右から)高木美帆、菊池彩花、佐藤綾乃ら=平昌で(代表撮影)

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 平昌五輪は25日、韓国の平昌五輪スタジアムで閉会式があり、17日間の冬の祭典が幕を閉じた。日本勢はメダル13個(金4、銀5、銅4)と史上最多記録を更新。日本の躍進を示して活況を呈した大会は、2020年に東京で開かれる夏季五輪を2年後に控えて意義深いものとなった。次回4年後の22年冬季五輪は北京で開かれる。

 閉会式の旗手を任されたのは今大会の主将を務めた、スピードスケート女子の小平奈緒(相沢病院)だ。

 小平が500メートルで金メダルを獲得後、2位の李相花(イ・サンファ)=韓国=と健闘をたたえ合った姿。互いに高め合う者だからこそ分かる心情が、国境を超え、世界中の人々に、五輪が持つ本当の価値を訴え掛けた。

 「ゴールの先まで自分らしいスケートができたこと、競い合う仲間と熱い戦いができたこと、平昌で素晴らしい瞬間を刻むことができました。皆さんの思いとともに夢に挑戦できたことをうれしく思います」と小平。最初に各国の旗手たちと場内に入ると、笑顔で日の丸を持ち続けた。

 「今までの人生の中で、一番幸せな瞬間をいただきました。ただ前を向き、頂点だけを見て過ごしてきた日々がすべて報われた。アスリートの一人として、この金メダルに誇りを感じています」

 こうコメントしたのはフィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦(ANA)だ。開会式が行われた9日はまだ練習拠点のカナダで調整中で、今大会の金メダル第1号となった23歳も笑顔で入場。カーリングで日本に初のメダルをもたらしたLS北見の5人は、息の合ったダンスで入場。閉会式を心から楽しんだ。

 スポーツの祭典は2年後、真夏の東京へと舞台を移す。どんな感動を、世界から集まったアスリートたちは見せてくれるのだろう。待とう、その時を。 (兼田康次)

中スポ 東京中日スポーツ

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