<倉本憲男EYE>カーリング女子、北京も楽しみだ

2018年2月25日

抱き合って喜ぶ(右から)藤沢、吉田知、吉田夕、鈴木(潟沼義樹撮影)

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 銅メダル! 日本がカーリングで初めて五輪のメダルを獲得した。女子の英国戦、終盤に追い込み、最後の最後に相手の一投を惑わせ、結果として勝ちを呼び込んだ。日本のカーリング界の歴史的な日になった。

 前日の準決勝の韓国戦。勝てば銀メダル以上が決まる大切な試合だったが、残念ながら敗れた。しかし、ゲームを終えた彼女たちの笑顔の中には、精いっぱいやった充実感を感じた。ショットは好調で、勝敗を分けたのは、ほんの少しの戦術の差だったように思う。だから、3位決定戦でもひょっとしたら、という予感はあった。

◆メンタルがタフに

 日本は1年前に五輪出場が決まっていたことが大きい。じっくり海外の強豪と対戦して経験を積めたし、大きな舞台で動じない精神力も養えた。準決勝の韓国戦は完全なアウェーだったが、互角に戦えた。大会を通じて言えることだが、技術レベルが上がるとともに、精神的に本当にタフになったと思う。それが最後までメダル争いができる位置につながった。

 カナダから会場を造るメーカーの関係者を日本に呼んで氷の研究をした成果も出た。大会序盤からアイスリーディングもよくできていた。男子もそれは同じだ。平昌五輪はこれで終わるが、メダル獲得で日本のカーリング熱が高まるのではないか。次の五輪も楽しみだ。 (日本カーリング協会事務局長)

中スポ 東京中日スポーツ

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