梅原1回戦敗退 序盤抜かれ「私の実力不足」
2018年2月23日
女子スキークロス1回戦 滑走する梅原玲奈(左)=北波智史撮影 |
女子で初出場の34歳、梅原玲奈(DSJPク)は1回戦3組で3位に終わり、敗退した。前回ソチ冬季五輪銀メダルのケルシー・セルワが優勝し、3大会連続でカナダ勢が金メダルを獲得した。 (共同)
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日本選手で唯一の出場となった梅原は1回戦で姿を消した。スタート直後は2位と好調だったが、序盤のジャンプ台で後続選手に抜かれて最後まで挽回できず。「大きな失敗がなかっただけに、負けて悔しい」と無念そうな表情を浮かべた。
レース前のコースの下見で「スピードが出にくい雪質」と感じていた。なるべく減速しないよう、ジャンプ台で空中時間を長くするよう踏み切ったという。ただ「私より20センチくらい低く飛んだ」という後続のフランス選手が先行し、「相手の方が技術が高かった。私の実力不足」と世界との差を認めた。
アルペンから転向し、2009年からワールドカップ(W杯)に参戦。昨年3月の世界選手権で8位に入った。「多くの方にこの競技を知ってもらえるチャンスを得た」と34歳で臨んだ初の五輪。「結果は上であればあるほど良かった」と悔しさを残しながら、「この先、一人でも多くの方がW杯や五輪に出て、一緒にスキークロスを盛り上げていけたら」と話した。
(平昌・上條憲也)