<カーリング>メダルへ大一番「楽しむ」 女子きょう準決勝

2018年2月23日

準決勝を翌日に控え、練習する女子日本チーム。左から鈴木、吉田知、本橋、藤沢=時事

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 【平昌=共同】日本勢初の準決勝進出を果たしたLS北見(1次リーグ4位)は、23日に韓国(同1位)と決勝進出を懸けて戦う。22日は公式練習で約1時間、ショットの感触などを確認した。勝てば銀メダル以上が確定する一戦へ、スキップ藤沢は「(1次リーグを)ぎりぎりで突破したので、開き直って楽しんでプレーできれば」と笑顔を見せた。

 韓国戦に向け、江陵カーリングセンターで前日調整を行ったLS北見の日本は、1次リーグで使用したものの中から選ぶことができる石の動きを確認した。

 疲労を考慮して休養した吉田夕をのぞく4人が参加。スキップの藤沢は「1次リーグでは石に癖があり、スイーパーが苦しんだ。いい石を選べるように心して投げた」と語り、曲がり具合やスピードの出方をメンバー内で細かく話し合った。

 日本男女通じて初めてのメダルが懸かる大一番。藤沢は「アジアの2チームで争えることを誇りに思う。これまで以上に強く気持ちを持ちたい」と固い決意を語った。

 1次リーグの総得点は日本の59に対し、韓国は75。円内により多くの石をためる攻撃的戦術を取る相手のペースになると、一つのエンドで大量点を奪われかねない。15日の対戦では僅差で終盤まで持ち込み、相手の乱れをついて逆転。リーグ1位通過の韓国に唯一の黒星をつけた。藤沢は「どれだけ相手にプレッシャーをかけられるかが勝負」と再現を狙う。

 史上初の準決勝進出で注目を浴び、日本国内では休憩中の軽食が「もぐもぐタイム」の呼称で話題に。自身3度目の出場となる、控えの本橋は「一つ一つのニュースに過敏にならないように心掛けている」と強調。「男女とも出場し、日本にとって価値がある五輪。4年に1度のブームにならないように」。地に足をつけた戦いで、快挙を目指す。 (江陵・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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