<カーリング>カー娘、初の4強 連敗後の進出に藤沢「正直、複雑」

2018年2月22日

カーリング初の準決勝進出を決め涙を流す吉田知(左)と笑顔の藤沢=江陵で(潟沼義樹撮影)

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 江陵カーリングセンターで行われた1次リーグ女子で、LS北見の日本はスイスに4−8で敗れたが、男女を通じて日本勢初の4強入りを果たした。23日の準決勝で、1次リーグでは7−5で破った韓国と対戦する。日本は5勝4敗の4位。最終戦を残して唯一並ばれる可能性のあった米国がスウェーデンに敗れ、5敗目を喫した。男子でSC軽井沢クの日本は韓国に4−10で敗れて4勝5敗の8位となり、準決勝進出を逃して敗退した。

 カーリング女子でLS北見の日本が今大会前に決めた目標の一つが「連動」だ。誰か一人の好不調に左右されずにチームとして力を発揮するため、互いに言い聞かせている。スイス戦も連動を期して臨んだが、ショットをつなぐことができず完敗。日本勢初の4強入りにも、藤沢は「正直、複雑」と苦笑いした。

 LS北見は氷の読みの精度を上げるため、今季から約束事を決めた。氷上を掃くスイーパーの吉田夕と鈴木が、プレーの合間に藤沢に意見を伝えイメージを共有する。吉田夕は「私たちのように会話するチームは少ない」と話す。

 ただ、スイス戦は効果が薄かった。第4エンド。3番目に投げる吉田知までの3人にそれぞれミスが出てピンチを招いた。最後の藤沢は厳しい選択を迫られ、ガードストーンの狭い間を通そうとしたが当たって失速。氷の読みが外れ、スイープでも挽回できなかった。相手の最終投を狙い通りに置かれて4失点し、大勢が決した。

 初の連敗を喫し、準決勝へ不安を残した。吉田知は足元を見詰め「戦えることの喜びを思い出してやりたい」と初心を強調。韓国戦は会心の連動でメダルをつかみ取りたい。 (共同)

◆喜び半分悔しさ半分

 ▽本橋麻里「喜び半分、悔しさ半分。最後の枠に入れた。プレーオフ(準決勝以降)はちょっと違う雰囲気でプレッシャーのかかる試合になる。一人ずつが何をするべきかをもう一度考えて戻ってきたい」 (共同)

中スポ 東京中日スポーツ

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