<倉本憲男EYE>藤沢ミスショット 対応力の差が勝敗分けた
2018年2月21日
第6エンドの痛い3失点 |
<女子 日本6−8英国>
3−3の同点で迎えた第6エンド。日本は後攻のノルマともいえる2点以上を狙って試合を進めたが、逆に1点を取りに行かなくてはならない厳しい状況。英国の石が3つハウス内にある展開で、日本はスキップ・藤沢が最後のショットを放った。
藤沢は1投目でも自分の石を使って相手の石を出す作戦をミスしており、今回はしっかり決めたかったところ。選んだ策は、中央付近にある英国の石2つを一度に出し、自分の石はその場に残すダブルテークアウトだった。だが、1投目と同じようにラインが少し合わず、相手の石が3つ残って自分の石だけが外に出た。優位な後攻での痛い3失点だった。
このエンドのほかにも、日本は後攻での失点が2度あった。メンテナンス後の新しいシートでの試合は、一から氷と石の状態を見極めなければならない。両チームとも条件は同じなのだが、ちょっとした対応力の差が勝敗を分けた。しかも、この試合は会場の端にあるDシートで、氷の状態を読むのが最も難しいとされている。そんな不運もあった。
ただ、この敗戦は今後に影響するようなものではない。21日のスイス戦で決勝トーナメント進出を決めてほしい。 (日本カーリング協会事務局長)