<カーリング>女子、足踏み3敗目 疲労ピーク 命運握る意思疎通

2018年2月21日

日本−英国 第8エンド、ハウスで作戦を練る(左から)鈴木、藤沢、吉田知、吉田夕=田中久雄撮影

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 女子1次リーグでLS北見の日本は、ソチ冬季五輪3位の英国に6−8で敗れて5勝3敗となり、日本勢初の準決勝進出は持ち越しとなった。21日の最終戦でスイスと対戦し、勝てば4強入りが決まる。韓国が6勝目を挙げて4強入りした。

 男子でSC軽井沢クの日本はカナダに4−8で敗れたが、デンマークには6−4で快勝し、4勝4敗として初の準決勝進出へ望みをつないだ。4強入りするには21日の韓国戦で勝つことが絶対条件となる。 (共同)

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 勝負を分けたのは1、2センチの差だった。1点差を追う第8エンド。両チームの最終投まで石の配置が良く、日本女子は不利な先行で得点する「スチール」も可能だった。

 だが、ハウス(円)中央の相手の石をはじき出そうとしたスキップ藤沢の一投が、ハウス手前に残っていた別の石にかすり、コースが外れた。このエンドで2点差に広げられた。

 スイープの機会が多いセカンドの鈴木は「最初は氷が重かったけど、第6エンドあたりからずっと石が滑り続けた」と振り返る。石が滑ると曲がりは少なくなる。ただミスショットが投げ手の精度の問題なのか、石の曲がりの読み違いなのかは判断が難しい。

 スタンドから見つめた控えの本橋は「藤沢がショットに向かうまでに、情報のつながりが途絶えている印象があった」と連係不足を指摘する。

 強国相手に接戦を制してきた日本。氷の情報の共有は常にテーマに掲げてきたが、本橋は「どのチームも疲れが出るところ。コミュニケーションをしっかりとらないと」。長期戦だからこそ、対話をおろそかにできない。 (江陵・原田遼)

◆スイスに勝てば4強

 女子1次リーグは韓国が準決勝進出を決め、残り3枠をスウェーデン、英国、日本、中国、米国、カナダが争う。日本は最終戦でスイスに勝てば、初の4強入りが決まる。敗れて5勝4敗となっても、複数のチームが同成績で並べば準決勝進出決定戦にもつれる場合があり、1次リーグ突破の可能性は残る。 (共同)

中日新聞 東京新聞

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