カーリング日本男子、痛恨4敗 準決勝進出ピンチ

2018年2月20日

日本−カナダ 第1エンド、ショットを放ち厳しい表情を見せる両角友=田中久雄撮影

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 男子1次リーグでSC軽井沢クの日本は、五輪4連覇を狙うカナダに4−8で敗れ、3勝4敗と黒星が先行した。有利な後攻だった2−3の第4エンドに1点を失って苦しい展開となり、第9エンドに再び後攻で1点を許したところでギブアップした。

 女子で5勝2敗としているLS北見の日本は英国と対戦。

 (共同)

◆カナダとの技の差歴然

 得点以上に歴然とした差があった。「ショットは悪くなかった」と振り返った日本のスキップ両角友だが、世界最強国カナダの熟練の技はそのはるか上を行った。第9エンドで最終投が外れると、ギブアップを告げる握手を求めた。

 序盤は食い下がった。後攻の第2エンドでセカンド山口が2投目で相手の石を同時に三つはじき出すと、両角友も最終投で相手の二つを外に出した。難易度の高いショットを連発し、2−1と逆転した。

 だが、その後は円手前で障害となる石の裏に、自らの石を正確に運ぶ相手のショットに対して後手に回る。逆に日本のショットはわずかに狙いからそれ、円内の石の防御が甘くなった。第6エンド終了時で差が3点に広がり、相手に逃げ切られた。

 ショット成功率は日本の79%に対し、カナダは90%。複数得点は第2エンドだけにとどまり、両角友は「障害となる石から自分たちの石が半分見えているだけでは出されてしまう。百パーセント隠さないと、このレベルで2点は取れない」と悔やんだ。

 まだ可能性は残されているが、6勝3敗が目安とされた準決勝進出が遠のく4敗目。

 リード両角公は「チャンスがあると信じて、残り2連勝しかない」と前を向いた。

 (江陵・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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