小野塚、5位で決勝へ 女子フリースタイルハーフパイプ
2018年2月19日
女子ハーフパイプ予選エアを決める小野塚彩那=共同 |
女子予選で、前回ソチ五輪銅メダリストで昨年の世界選手権を制した小野塚彩那(石打丸山ク)は2回目に84・80点をマークして5位となり、上位12人による20日の決勝に進んだ。
ともに初出場の鈴木沙織(城北信用金庫)は71・80点で14位、渡部由梨恵(白馬ク)は56・60点で22位にとどまり、ともに敗退した。 (共同)
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前回ソチ五輪で銅メダル、昨年3月の世界選手権で金メダル。小野塚は必然的にメダルの期待が高まる中、2度目の五輪はまず、予選を5位で通過した。
女子は2回転半の高難度の技を組み込む高回転化が進む。ただ、小野塚は安易な勝負には挑まない。同じ2回転半も練習してきたが、確実に身に付けた上で「百発百中じゃなければ撃たない(繰り出さない)」の信念があるからだ。
その分、たとえ回転数は少なくても、パイプの壁を飛び出す高さと板をつかむ「グラブ」の完成度で高得点を狙う。板を扱う腕前は一級品だが、もともとアルペンスキーの選手だったとあって、飛び出しの高さも持ち味の一つだ。
昨年12月のワールドカップ(W杯)で頭部を打つなど五輪前は不安が広がった。だが、1月のW杯で3位に入り、調子を上げてきた。高さという武器をさらに引き立てるため、直前の米国合宿ではグラブの練習を徹底。「本当に細かくやってきた」と話す。
平昌入り後、そそり立つ壁を見ながら「高さを出しやすい」と口にした。予選2回目はその高さも生かし、84・80点をマーク。決勝進出を決め、「(決勝は)しっかりやってきたことを出し切れればいいなと思っている」と力強く話した。 (平昌・上條憲也)