<カーリング>日本2敗目、カナダに3−8 石の変化に対応できず

2018年2月19日

日本−カナダ 第3エンド、ショットを放つ藤沢。左は吉田夕=共同

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 女子1次リーグでLS北見の日本は、ソチ冬季五輪金メダルのカナダに3−8で敗れて2敗目(4勝)を喫した。いずれも有利な後攻だった第1エンドに1点、第5エンドには4点を失う苦戦。第7エンドに2点を許したところでギブアップした。カナダは3勝3敗。

 男子で3勝3敗としているSC軽井沢クの日本は試合がない。 (共同)

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 調整をほどこされた石が、1次リーグ前半でついた勢いをそいでいった。日本は前半5試合終了後、運営側によって削りなおされた石に苦戦。第4エンドまではスキップ藤沢の好ショットで昨季の世界選手権金メダルのカナダに食い下がったが、徐々に差を広げられ、2敗目を喫した。

 セカンド鈴木は「石に対応できず、最初からパニックになってしまった」と悔やむ。前日は休養日。試合のあった男子の日本代表から石の変化は伝えられていた。

 だが「思ったよりも滑りが重たくなった」と小野寺コーチ。しっかり氷の粒をかんでいく石は想定より曲がった。

 第5エンドには序盤から円内中央付近にためられた相手の石を、先の3人がはじきだせないままスキップまで進行。前戦は92%のショット成功率を誇っていた藤沢も、最終投で円手前の石に当ててしまい、このエンドで4点を奪われた。

 一方で相手には石の変化に難なく対応された。石のはね返りを利用した難易度の高いショットで、円の外から次々と中央に寄せられ、力の差を見せつけられた。

 この試合で55%と低いショット成功率に終わった吉田知は「いろんなことを考えすぎて何もできなかった。もう少ししっかりします」と落胆。男女通じて日本初となる準決勝進出に向け、正念場を迎えた。 (江陵・原田遼)

中日新聞 東京新聞

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